2009 Fiscal Year Annual Research Report
人事制度と従業員の認識および職務行動の変化に関する人事経済学的課題の検証
Project/Area Number |
20330049
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松繁 寿和 Osaka University, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (50219424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧井 克也 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 准教授 (70346138)
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (90366831)
井川 静恵 帝塚山大学, 経済学部, 講師 (20461858)
勇上 和史 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (90457036)
平尾 智隆 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 講師 (30403851)
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Keywords | 人事経済学 / 人事マイクロデータ / 人事管理 / 評価制度 / 認識と行動 |
Research Abstract |
前半は、ESサーベイの改善を行い、調査を実行した。まず、これまでの調査を元に、従業員満足度に強く影響を与える項目を統計的に選び出し、それに基づいて企業の人事部と新たな項目の追加について検討した。その結果を持って、ある企業で全社員約300名を対象に調査を行った。 ESサーベイは、性別、年齢別、部門別等のいくつかのカテゴリーごとに平均値や分散を求め、企業にフィードバックされた。また、昨年度と同様に、各部門の複数の管理職とともに、人事施策および管理職研修の効果に関する検証を行うとともに、今後必要な施策を検討した。その後、次年度に行われるESサーベイの修正を検討した。また、サーベイの結果と、人事マイクロデータを突合し過去のパネルデータに今年度分を追加し、パネルの期間を増やした。 後半は、そのパネルデータを利用して研究を進めた。第一の研究テーマとして、管理職のマネジメント行動が従業員の働く意欲や仕事満足度に与える影響を取り上げた。データの特徴を生かす統計的手法を応用した分析の結果、管理職の行動が、強く部下の行動や意識に影響を与えることが明らかになった。これは、これまで先行研究で行われたクロスセクションデータの分析ではあまり明確に観察されたことがない点である。また、数年のパネルデータを利用し、勤続年数と技能形成に関する分析を行った。これまで主に聞き取り調査で確認された、技能の幅と異常への対応能力が勤続とともに増加するという事実が統計的にも確認されるという結果を得た。 また、女性の就労と人事施策の関係に関する研究は、一般に入手できる四季報のデータを手入力したパネルデータを分析し、有給の育児休業制度が女性の離職にどのような影響を与えるかが検証された。また、さらに分析を進めるために、女性の就労に関するマイクロデータの利用申請が行われた。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
東大社研・玄田有史・中村尚史編
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Journal Title
希望学2『希望の再生-釜石の歴史と産業が語るもの-』(東京大学出版会)
Pages: 66-75
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