2010 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・インバランス論の再検討と新しい対外調整メカニズムの可能性
Project/Area Number |
20330066
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤田 誠一 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40135778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 洋一 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (90239062)
岩壺 健太郎 神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (90372466)
北野 重人 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00362260)
五百旗頭 真吾 同志社大学, 商学部, 准教授 (30411060)
星河 武志 近畿大学, 経済学部, 講師 (20467674)
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Keywords | グローバル・インバランス / 世界金融危機 / アメリカ経常収支赤字 / ブレトンウッズII / 人民元 / 新しいマクロ経済学 / SDR / ユーロ |
Research Abstract |
1.本年度は研究の最終年度に当たるため、研究成果のとりまとめを行った。その成果は、藤田誠一・岩壺健太郎編『グローバル・インバランスの経済分析』有斐閣の形で佐腕に刊行されている。 2.研究成果の内容は、序章「グローバル・インバランスの内が問題か」(藤田・岩壺),第1章「グローバル・インバランス:理論的展望」(松林)、第2章「グローバル・インバランスの発生と調整:貯蓄・投資バランスからのアプローチ」(松林)、第3章「経常収支の調整パターン:シフト型とV字型」(五百旗頭)、第4章「為替レートと経常収支:調整メカニズムの構造変化」(北野・柴本)、第5章「東アジア諸国の経常収支と人民元:人民元切り上げは有効か」(岩壺・小川)、第6章「東アジア諸国の外貨準備:外貨準備は過剰か」(星河)、第7章「グローバル・インバランスと世界金融危機:円キャリー・トレードによる分析」(岩壺)である。 3.これらの研究成果に基づき、科研メンバーは学会報告を初め、ハーバード大学、財務省、国際コンファレンスなどで報告し,意見交換を行った。また、松林はアイケングリーン教授(カリフォルニア大学バークリー校)の『グローバル・インバランス』を翻訳(畑瀬真理子と共訳)した後、アイケングリーン教授を訪問し、本研究の研究成果に基づき意見交換を行った。
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Research Products
(4 results)