2008 Fiscal Year Annual Research Report
非正規労働者を組織する新型労働組合-個人加盟ユニオンの構造と機能
Project/Area Number |
20330110
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
遠藤 公嗣 Meiji University, 経営学部, 教授 (20143521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
C.W. ウェザーズ 大阪市立大学, 経済学研究科, 教授 (50305611)
澤田 ゆかり 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50313268)
横田 伸子 山口大学, 大学院・東アジア研究科, 教授 (60274148)
山田 和代 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (50324562)
小関 隆志 明治大学, 経営学部, 准教授 (20339568)
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Keywords | 個人加盟 / ユニオン / 労働組合 / 労働相談 / 非正規 / 派遣 / パートタイム / コミュニティ |
Research Abstract |
合計10回の共同研究会を開催した。およそ、3種類の研究会があった。(1)研究参加者のこれまでの研究成果を相互に発表し合い、検討し合うことをおこなった。(2)同一または類似のテーマについて研究をすすめている他大学の院生や研究者(オーストラリアのBroadbent氏を含む)に研究会に来ていただき、その研究成果を発表してもらうとともに、諸情報を提供してもらい、その吸収につとめた。また、大学院生の研究会への参加を認めて、若手研究者の研究進展に配慮した。(3)研究参加者の旧知の関係で、韓国の研究者と連絡がつき、先方の費用負担で2回の来日と公開研究会の開催が可能になった。これに合わせて、2回の公開研究会をもって、日本と韓国の非正規雇用の現状について比較検討した。この公開研究会での交流が契機になり、2009年12月にソウルで日韓非正規労働フォーラム2009を共同開催することを韓国研究者と2009年2月に合意し、その準備をはじめた。 当初予定では、2008年度後半に、個人加盟ユニオンの事務所への訪問調査を予定していた。しかし、リーマンショック後に非正規労働者の大量解雇や雇い止めが発生し、非正規労働者を組織する個人加盟ユニオンは非正規労働者からの労働相談が急増加して、にわかに多忙になってしまった。そのため、2008年秋以降、事務所訪問予定がキャンセルされたり、訪問予定が立てられない状況になってしまった。そのため、2008年度の研究計画を2009年4月以降に繰り越して実施せざるを得なくなった。繰り越しが承認された後も、訪問調査は容易でなかった。それを補うため、帯広市で2009年10月開催のコミュニティ・ユニオン全国大会に研究参加者の多くが出席し、議論を傍聴するとともに、全国大会参加者の聞き取り調査をおこなった。
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Research Products
(10 results)