2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナラティヴアプローチによる治療的意味生成過程に関する研究
Project/Area Number |
20330143
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森岡 正芳 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (60166387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 直樹 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (80264745)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 教授 (90215806)
岸本 見史 京都大学, 医学系研究科, 准教授 (90397167)
廣瀬 幸市 愛知教育大学, 教育学研究科, 准教授 (10351256)
山口 智子 日本福祉大学, 社会福祉学, 教授 (00335019)
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Keywords | ナラティヴ / 心理療法 / 質的研究 / 意味生成 |
Research Abstract |
本研究は治療的会話としてのナラティヴアプローチの特徴を、セラピーに固有の関係性の質という観点から明確にし、臨床的適用の可能性を探ることが目的である。ナラティヴが新しい意味を生み、自己の再構成へとつながるはたらきをとらえるにあたって、会話の担い手たちの関係性および時間要因、そして社会文化的文脈の要因が重要であると考えられる。 平成22年度の本研究は、人生の長いスパンを含むライフストーリーが社会文化的文脈のなかでどのように、形成されるかについて取り組んだ。すでに研究グループの各フィールドにおいて当事者たちのライフストーリーを聴取し、分析を行った。生活場面において生じる治療的会話がライフストーリーを動かし、ナラティヴの再編へとつながるはたらきに焦点をあてることによって、ナラティヴの視点が当事者の現実を描くことにおいて優れていることが示された。研究グループは合同研究会(7月、9月)を行い、毎月一回の「ナラティヴ水曜会」にて定例会を行い、情報を交流している。 以上について、日本教育心理学会第51回総会(研究委員会企画シンポジウム「情動とその表象化」早稲田大学2010,8.28)および『発達』の特集号にて成果の一部を発表した(123号2010年7月)。また研究グループはクラーク大学よりナラティヴ実践研究の第1人者の一人Bamberg,M.教授及び京都大学のやまだようご教授を交え、ナラティヴアプローチの現状についてシンポジウムを行った(立命館大学2010.7.11)。
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Research Products
(5 results)