2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける華人ディアスポラの教育への関与に関する国際比較研究
Project/Area Number |
20330173
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大塚 豊 Hiroshima University, 教育学研究科, 教授 (00116550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南部 広孝 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (70301306)
小川 佳万 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (90284223)
石井 光夫 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (30375175)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (30298442)
竹熊 尚夫 九州大学, 人間環境学研究科, 准教授 (10264003)
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Keywords | 華人 / 華僑 / ディアスポラ / 華語教育 / アイデンティティ |
Research Abstract |
初年度は本研究課題の目的、枠組み、研究組織、研究項目について討議し、研究計画を精緻化するための研究会を平成20年6月に開催した。同研究会において研究分担者・連携研究者間の調査のねらいの明確化、統一化を図った後、各国担当班により、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、中国、台湾での現地調査をそれぞれ10日程度ずつ実施した。東南アジア各国では、各国の中央教育行政機関を中心として関連機関を訪問し、当該国における華語教育の展開、とくに現在進められている教育改革との関連において、華語教育の占める位置づけについて集中的に情報を収集するとともに、各教育機関で使用されている華語教育教材の収集に努めた。この調査結果を集約するため、平成21年2月に研究会を開催し、東南アジア各国で収集した文献資料を紹介しあうとともに、とくにア各国の華語教育の実態に関する情報の共有に努めた。また、中国調査班は中国中央教育科学研究所、青少年発展基金会、上海市教育委員会などで聞き取り調査を実施し、華人・華僑による中国への教育支援・寄付活動に関する情報収集を行った。さらに、台湾では、淡江大学および国際聾南大学の東南アジア研究所を訪問調査し、東南アジア諸国における台湾の華語教育普及のための諸施策について調査した。
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