Research Abstract |
本研究課題は,教員養成系大学の中学校教員免許『技術』における教員免許更新制の円滑な導入・実施支援のために,学会が中心となり(1)大学への開設講座モデルカリキュラムの提供,(2)現職の学校教員への推奨講座診断システムの提供,(3)大学や学校教員への教員免許更新制に関連する各種情報の提供を行うシステム[技術科教員免許更新支援システム]を構築し,教員免許更新制の適切な実施を支援することを目的として研究を実施した。その成果を次に示す。 (1)昨年度作成した「技術科教育,材料と加工,エネルギ変換,生物育成,情報」の5領域のモデルカリキュラムの追加・修正を行い、「技術科教員免許更新支援システム」上で提供した。 (2)学校教員のための推奨講座診断システムの構築と提供では,文部科学省からの提供情報の範囲では診断に必要な情報が得られないことが判明した。特に,診断に必要な講習の概要については200文字程度の情報量であった。そのため,項目選択方式およびキーワード検索方式を可能とする,希望講座検索システムに変更して構築し,提供を開始した。 このシステムでは,21年度に開設された7000講座から技術に直接関係する446講座に加えて,関連する389講座を加えた835講座を選定してデータベース化を行い,開催地,時期,対象学校種,内容(技術科教育,材料と加工,エネルギ変換,生物育成,情報)の設定項目による検索を可能とするとともに,キーワードによる検索を可能とする構成とした。 構築された技術科教員免許更新支援システムは,準備段階を終了したため,一般公開を開始した。 (3)政権交代による教員免許更新制見直しに関する報道等を受けて,本システム及びモデルカリキュラム等情報の教員研修への活用策に関する意見交換を行った。
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