Research Abstract |
本研究課題は,教員養成系大学の中学校教員免許『技術』における教員免許更新制の円滑な導入・実施支援のために,学会が中心となり(1)大学への開設講座モデルカリキュラムの提供,(2)現職の学校教員への推奨講座診断システムの提供,(3)大学や学校教員への関連する各種情報の提供を行うシステム[技術科教員免許更新支援システム]を構築し,有用性等の検証を行ったものである。更新講習の開設母体となり得ない学会組織が,制度支援のために学会をあげてシステムの構築と検証に取り組んだ,他に例を見ない極めて先進的な研究と言える。その成果を次に示す。 (1)モデルカリキュラムの提供では,平成22年度までに作成した「技術科教育,材料と加工,エネルギー変換,生物育成,情報」の5領域のモデルカリキュラムについて,書式及び内容構成を統一してまとめ直し,Web上のシステムでの閲覧性及び了解性を向上させるとともに,冊子体に印刷して全学会員へ配布した。 (2)推奨講座診断システムの提供では,情報量の不足により希望講座検索システムに変更して構築してきた平成21年度以降のシステムを発展させることを意図した。そのために,データベースに平成23年度開設された技術に関係する430講座を追加し,合計1796件のデータベースからの検索を可能にした。 (3)構築した[技術科教員免許更新支援システム]の検証作業の一環として,学会員等から得た改善点に基づき,公開している同システム上において,用語の統一及び,システム評価の項目整備,技術科教育に関連する和文及び英文での説明の追加,ページデザインの修正等を行い,検証作業を終了した。 (4)研究のまとめに際して,分野代表者を中心とするワーキンググループで総括を行うとともに,本研究の概要をまとめたリーフレット(A4版,見開き両面刷り)を作成し,前述のモデルカリキュラムの印刷物と共に全学会員及び関係各所へ配布した。
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