2008 Fiscal Year Annual Research Report
大学での学びを高め卒業時の能力保証を生み出す授業の開発に関する実証的研究
Project/Area Number |
20330188
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
橋本 健夫 Nagasaki University, 教育学部, 教授 (00112368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 雄作 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (00160549)
三尾 忠男 早稲田大学, 教育総合化学学術院, 教授 (20219596)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育機能開発センター, 教授 (60322856)
小宮山 潔子 国士舘大学, 文学部, 教授 (80225581)
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
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Keywords | 教育 / 高等教育 / 学士力 / 学生参加型授業 |
Research Abstract |
高等教育のユニバーサル化が進む中で、大学教育の実質化が問われている。大学が掲げた理念や目標を達成するためには、学士力保証に向けた明確なカリキュラムの構成とそのカリキュラムの趣旨にそって、それぞれの学生の能力を確実に向上させる授業の実施が必要となる。 本研究においては、まず卒業期に求められる能力についての検討とそれを培う授業のあり方にっいての検討を行った。前者については、各大学及び各専門分野で異なる面もあるが、基本的には、人間関係形成力と専門学力であると考えた。そこで、各授業においては、専門的な知識・技能を身につけさせるのはもちろんのこと、人間関係力の涵養を図らなければならないとして、分担者がそれぞれの大学で担当する授業を通して、これを目標に掲げた授業を行うことになった。もちろん、大学教育における教養教育と専門教育についても考えたが、基本的には獲得する知識等は異なるものの、両者の授業において人間関係力の構築に貢献する授業方法を模索すべきとの点で一致した。 そこで、研究代表者は従来の授業方法に検討を加え、オリエンテーションの充実と、模擬授業など体験的な学習をもとに自己の能力の向上を図るという授業を組み立て、毎回の授業評価を行っている。この結果を経年的に分析すれば、学生たちが納得して授業参加ができる形態を作り上げられるのではないかと考え、実行した。また、研究協力員である劉は、教養教育段階での初習外国語の授業の改善にあたり、授業評価のみならず心理的な検査を用いその分析も行っている。他の分担者も分野が異なるものの学生参加型の様々な授業形態を追究した。 これらの結果を年度末に報告し合い、次へ進むべき方向を確認し、そのための留意点を探った。
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Research Products
(6 results)