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2008 Fiscal Year Annual Research Report

発達障害児のリジリエンシー(心の回復力)の形成要因に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20330193
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

仁平 義明  Tohoku University, 大学院・文学研究科, 教授 (10007833)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鶴巻 正子  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (40272091)
山本 佳子  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90336462)
星野 仁彦  福島学院大学, 福祉学部, 教授 (10157018)
Keywords発達障害児 / リジリエンシー / ストレス / 二次障害 / 家族 / メンター / 精神的健康 / 学校
Research Abstract

発達障害児の中に, リジリエンシー(resiliency心の回復力)を持った子どもたち(つよいストレスがあるのにもかかわらず、精神的に健康に成長できる子どもたち)がどの程度ありうるのか, そうしたリジリエンシーを持つことができた発達障害児の特徴(個人的特性・親や教師の対応の特徴・環境要因の特徴)がどのようなものであったか, 発達障害児のリジリエンシー形成のためにどのような方策が可能かを検討する試みである。本年度は、こうした発達障害児で二次障害を起こさずに比較的問題が少なく成長できたという意味で、リジリエンスがみられた対象について、(1)病院ケースから抽出された24人の対象者の要因を詳細に明らかにした。そこからは、初期に早く診断がされていること、親の前向きの障害受容、診断後の家族の積極的対応、学校や周囲への障害の実態のオープンさ、無理のない価値観と将来観、周囲の理解者と協力者、などがリジリエンスを促進する要因であることが示唆された。また、他の研究からも、学校内での教師の「さりげない支援」が他の児童の間接支援を誘発する要因であること、障害をもった親自身のリジリエンシーが重要であることなどが、明らかにされた。ここからは、本人にとっても家族にとっても「メンター」がプラス要因であることが共通に示唆される。
初年度の全体的成果は、2009年2月7日福島市において、公開シンポジウム「発達障害のある子の心の回復力(リジリエンシー)を考える」として発表を行い、地域の保育士、小中高の教員、特別支援学校の教員、障害児を持つ父母等に還元を行った。一週間という短い周知期間にもかかわらず約130名の参加者があり、新聞等でも好意的な報道がなされた。

  • Research Products

    (4 results)

All 2009 2008

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 人間力育成のパラダイム・シフト-ハーディネス(心の頑強さ)からリジリエンシー(心の回復力)へ-2009

    • Author(s)
      仁平義明
    • Journal Title

      現代のエスプリ 500

      Pages: 194-205

  • [Journal Article] 青年期のキャリア・リジリエンス-進路決定のリスク要因・促進要因2009

    • Author(s)
      佐藤拓・仁平義明
    • Journal Title

      東北大学学生相談所年報 3

      Pages: 23-27

  • [Presentation] 発達障害児のリジリエンシー要因2008

    • Author(s)
      棯木雄史・山本佳子・星野仁彦・仁平義明(他4名)
    • Organizer
      平成20年度福島県臨床心理学会
    • Place of Presentation
      福島市
    • Year and Date
      2008-12-07
  • [Book] 『発達障害のある子の心の回復力(リジリエンシー)を考える』(公開シンポジウムin Fukushima 2009報告書)2009

    • Author(s)
      仁平義明・星野仁彦・鶴巻正子・山本佳子・村田朱音・佐藤拓
    • Total Pages
      59
    • Publisher
      発達障害児の心の回復力(リジリエンシー)研究グループ

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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