2010 Fiscal Year Annual Research Report
高効率で安全なIPMモータ駆動次世代通勤電車のための空転滑走再粘着制御の開発研究
Project/Area Number |
20360124
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
大石 潔 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40185187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 安弘 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70293248)
宮崎 敏昌 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (90321413)
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Keywords | 電気機器工学 / 制御工学 / 電力工学 |
Research Abstract |
地球温暖化を防ぐためには、大都市の多い日本では、通勤電車のさらなる高効率化及び省エネルギー化を推進して行く必要がある。通勤電車をIPMモータで駆動した方が、効率面で有利である。したがって、IPMモータの速度センサレスベクトル制御が確立されてきたので、通勤電車へのIPMモータの適用に向けた研究開発成果が期待されている。しかしながら、IPMモータは、誘導電動機に比べて、コギングトルクなどのトルクリップルが大きい。特に、低コストで堅牢な集中巻きのIPMモータでは、トルクリップルは非常に大きくなる。そこで、トルクリップルと台車振動の影響を解決し、IPMモータ駆動電車のための高効率で安全な空転滑走再粘着制御を開発する。そこで、本研究課題では、外乱オブザーバにより安全で高速な接線力推定を実現し、世界に例のない高効率で安全なIPMモータ駆動通勤電車のための空転滑走再粘着制御系」を実現することを目的としている。 3年目の最終年度の平成22年度では、本研究課題で提案する「IPMモータ駆動次世代通勤電車ための空転滑走再粘着制御系」の効率性能と安全性能を、3年間の実験結果と計算機シミュレーション結果に基づいて、3つの研究グループが相互に連携をとり、比較検討及び解析して検証した。研究成果を社会に還元するために、電気学会やIEEE(アメリカ電気電子学会)の国内会議の口頭発表を行うと同時に、電気学会論文誌の学術論文を掲載させた。このようにして、本研究の意義と成果を広く国民と社会に発信した。
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