2009 Fiscal Year Annual Research Report
非定常・非対称温熱環境における物理・生理・心理統合モデルの構築
Project/Area Number |
20360259
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
久野 覚 Nagoya University, 大学院・環鏡学研究科, 教授 (70153319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 輝幸 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (30281067)
飯塚 悟 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (40356407)
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
大岡 龍三 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (90251470)
佐古井 智紀 信州大学, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 特任助教 (70371044)
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Keywords | 温熱環境 / 非定常 / 非対称 / 人体生理モデル / 心理モデル / 数値流体力学 / シミュレーション / 被験者実験 |
Research Abstract |
本研究課題の研究目的は、非定常・非対称温熱環境における環境物理、人体生理および心理状態を統合した新しい温熱環境評価指標を構築することにある。 本年度、加藤・大岡は、初年度に行った理論的な数値サーマルマネキンの実証を行うため、実験室内で実際の人形であるサーマルマネキンを使用して、コンピューターの中で理論的に構成される数値サーマルマネキンと実空間の状況を模した実験室・サーマルマネキンの結果との比較を行い、数値サーマルマネキンの精度を上げた。また、佐古井と連携して実験室内のサーマルマネキンの制御を行うとともに、これと並行して歩行時の数値サーマルマネキンの開発を行った。 佐古井は、青年男性被験者を用いた非対称温熱環境実験の結果から、三次元人体熱モデルの改良を行った。また、加藤・大岡の数値サーマルマネキンおよび久野の非対称温熱環境心理モデルとの調整を行い、最終年度のモデル統合に向けての準備を行った。 久野・齋藤は、夏期に青年男性被験者を用いて、屋外空間、やや高めの室温の執務空間、および快適空間(採涼空間)の間の移動を想定した非定常温熱環境における被験者実験を行った。この実験により、採涼空間の効果と有用性を確認するとともに、被験者の状態によっては十分な採涼効果が得られない場合があること、および今後、最適な採涼空間の条件を検討するために必要な知見を得た。飯塚は、継続してCFDを用いた人体周りの熱移動に関する検討を行い、モデル統合に向けての準備を行った。
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Research Products
(7 results)