2008 Fiscal Year Annual Research Report
都市形成における地域継承空間システムと近代化空間システムの関係についての研究
Project/Area Number |
20360277
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宇杉 和夫 Nihon University, 理工学部, 准教授 (80096776)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 直人 東京大学, 工学研究科, 助教 (30345079)
瀬口 哲夫 名古屋市立大学, 芸術工学部, 教授 (00093047)
石丸 紀興 広島国際大学, 工学部, 教授 (20034366)
|
Keywords | 地域継承 / 近代化 / 空間システム / 都市形成 |
Research Abstract |
日本建築学会特別研究41『近代の空間システム・日本の空間システム都市と建築の21世紀:省察と展望』報告書を本共同研究者の寄稿を含めてまとめ、報告シンポジウム開催を支援した。上記報告書と著書『場所の空間学』発行によって、本研究の「地域継承空間システム」尊重の計画手法構築の視点を広く広報することができた。また上記特別研究の成果の一部を中国、建築と国際文化2008国際学術討論会(中国西安交通大学)にて発表・討議することによって、アジアにも本課題を発信することができた。 また日本建築学会「サスティナブルリアデザインとコミュニティアーキテクトの形成・育成についての特別研究」を2009年度から開始することによって、本成果の具体的活用の方向についても検討する体制も整いつつあることになった。 2008年度は、これまでの国内の関連研究の整理とあわせて、アジアの視点で中国・東南アジア地域に研究を広めることの準備段階と位置づけられたが、中国、タイ、カンボジア、ベトナムの宗教的地域継承空間を日本の九州・大分地域まで連続的にみれば、河川や地形に結びついて共通する、古代から中世に継承されている空間文脈の検討が可能であることが理解できた。現地研究者との研究協力体制は、西安・杭州等で実現化される見通しである。 国内においては都心居住地区と郊外ニュータウン地区が本年度の主な対象であったが、来年度においては「サスティナブルリアデザインとコミュニティアーキテクトの形成・育成についての特別研究」の主な検討対象地である埼玉県・栃木県・滋賀県・大阪府における事例も加わることになる。地域継承空間システムと近代化空間システムの関係についてモデル化した整理の準備が可能となった。
|
Research Products
(5 results)