2008 Fiscal Year Annual Research Report
強誘電性液晶セグメントで機能化した電場応答ミクロスフェアの創製とその応用技術展開
Project/Area Number |
20360352
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
幡手 泰雄 Kagoshima University, 工学部, 教授 (00038051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 工学部, 准教授 (50315397)
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Keywords | マイクロカプセル / ミクロスフェア / 強誘電性 / 刺激応答 / 電場応答 |
Research Abstract |
高分子素材から成り立つミクロスフェア(マイクロカプセル)は、1)単位重量当たりの比表面積が大きい、2)粒子表面や外殻に種々の官能基を導入しやすい、3)粒子径や粒子分布をコントロールし易いなどの特徴を持っている。このような特徴を持っ高分子ミクロスフェアに対し、これまで進展させてきた強誘電性液晶ポリマー調製技術を生かし、(1)電場応答型のガン組織ターゲティング機能を持つマイクロカプセル、および(2)電場応答型の高効率分離機能を持つ分子認識ゲルミクロスフェアを調製し、それらの応用技術の実証を目指す。マイクロカプセルの外殻物質を構成する機能性素子である液晶分子が重要な役割を果たすことをこれまでの基礎的研究で明らかとしている。したがって、当該年度は、電場に応答するのに最適な強誘電性を有する液晶素子モノマーの設計・合成が最重要課題であった。本研究で合成するモノマーに要求される分子構造上の必要条件とは、電場に極めて鋭敏に応答し、相転移するようなメソゲン基(芳香環をエステル結合でつないだユニットから成る部位)を取り入れることである。さらに、モノマー末端に不斉を導入することにより、電場に対して鋭敏な応答が可能となる。従来の研究成果として、数十ステップの多段階の合成、低収率ではあるが強誘電性液晶モノマーの合成に成功している。これらの合成手法の高効率化(合成ステップの簡素化、高収率)に取り組んだ。
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Research Products
(5 results)