2009 Fiscal Year Annual Research Report
強誘電性液晶セグメントで機能化した電場応答ミクロスフェアの創製とその応用技術展開
Project/Area Number |
20360352
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教務職員 (50244265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (50315397)
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Keywords | マイクロカプセル / 強誘電性液晶 / In situ重合 |
Research Abstract |
高分子素材から成り立つミクロスフェアは、単位重量当たりの比表面積が大きい、粒子表面や外殻に種々の官能基を導入しやすい、粒子径や粒子分布をコントロールし易い等の特徴を持っている。このような特徴を持つ高分子ミクロスフェアに対し、これまで進展させてきたIn situ重合法を利用した強誘電性液晶ポリマー調製技術を生かし、(1)電場応答型のターゲティング機能を持つマイクロカプセル、および(2)電場応答型の高効率分離機能を持つ分子認識ゲルミクロスフェアを調製し、種々の条件で調製されたマイクロカプセルの特徴を明らかとすることを目的としている。 本年度は、具体的に強誘電性液晶モノマーと二重結合を有する他のモノマーを用いて、In situ重合をおこない、液晶性ポリマーを外殻に導入されたマイクロカプセルを調製した。種々の操作条件下(液晶モノマー濃度、架橋剤濃度、開始剤濃度、分散相分率など)でマイクロカプセルを調製することができた。調製されたマイクロカプセルにおいて、1)レーザー回折による粒径分布測定、2)走査型電子顕微鏡観察による表面形状及び膜厚調査、3)偏向顕微鏡観察によるカプセル膜に取り込まれた液晶組織観察、4)示差熱分析による熱特性の測定、5)FT-IRスペクトルや投光量測定装置を利用した分光学的挙動調査を行った。上記の諸特性を解析し、マイクロカプセル調製時の操作条件の影響を最適化に関する情報蓄積を行った。
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Research Products
(2 results)