2008 Fiscal Year Annual Research Report
赤外多光子解離による同位体分離における分子間衝突の効果
Project/Area Number |
20360422
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
横山 淳 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究主席 (20354821)
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Keywords | 赤外多光子解離 / 同位体分離 / 分子間衝突 / 振動分布 |
Research Abstract |
今年度は、以下の実験系の構築と赤外多光子解離シミュレーションプログラムの作成を行った。 1)実験系の構築 赤外多光子励起した分子の時間分解ラマン分光、紫外光吸収分光および熱レンズ分光を行うために、ICCD検出器付イメージング分光器および光学部品を購入して、既存のNd:YAGレーザー等と組み合わせて実験装置を構築した。また、試料の交換のために気体セルを実験系から取り外すことによる光学系の再調整を防ぐために、専用の試料採取用真空系を準備し、それと気体セルを直結し、セル配置を変えることなく試料交換を可能にした。これで実験の準備が整ったので、21年度から本格的にSi_2F_6およびC_5H_8Oの赤外多光子励起により生じる振動分布および熱分布の時間変化測定、並びに単分子分解速度測定を行う予定である。 2)赤外多光子解離シミュレーション レート方程式による赤外多光子解離過程のシミュレーションを行うプログラムを作成した。レート方程式には、(1)光励起過程、(2)誘導放出過程、(3)振動-並進エネルギー移動過程、(4)単分子分解過程を取り込み、Runge-Kutta法により振動分布の時間変化および分解割合の時間変化を計算できるようにした。
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Research Products
(2 results)