2008 Fiscal Year Annual Research Report
共同的社会が捕食者対抗戦略としてハダニ類で収斂進化したとする仮説の総合的検証
Project/Area Number |
20370006
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齋藤 裕 Hokkaido University, 大学院・農学研究院, 教授 (20142698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 壮則 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (80206755)
佐原 健 北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (30241368)
CHITTENDEN Anthony r. 北海道大学, サステイナビリティー学教育研究センター, 助教 (10431355)
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Keywords | ハダニ / 社会性 / 種分化 / 系統 / Stigmaeopsis / 天敵類 / 捕食者対抗戦略 / 収斂進化 |
Research Abstract |
国内および中国において、ササ・タケ類、ススキ、カシ、シイ等の寄主植物に固有の造巣性ハダニ類を採集し、それらの行動生態、また対応する(同所的に発見される)天敵類の同定、行動解析を実施した。その結果、これまで未知であったヒメスゴモリハダニのクマイザサ個体群、チシマザサ個体群また、サトウキビ寄生性のススキスゴモリハダニ個体群を得、また、既知の個体群について、その営巣パターン、越冬生態を明らかにすることができた。現在それらの、形態、行動を精査中である。 種間関係、個体問関係(社会)を記述し、また解析するためのモデルを開発し、現在野外データをそれにあてはめて種間関係を導く論理を構築している。本研究についてはすでに8割り方論文もできており、近く投稿予定である。また、複雑な社会関係を簡潔に記述し、諸パラメータの重要性を明らかにするゲームモデルの開発に成功し、それはすでに論文として受理され印刷中である(Open Evol. J.)。採取されたハダニや天敵類のDNAを用いた分析もすでに始まっている。その一部として系統解析結果の論文が受理され、まもなくアメリカ昆虫学会誌(Ann Entomol Soc Amer)から公表されることになっている。 また、これまで研究代表者が行ってきた一連の研究成果および平成20年度の成果を併せて、ハダニ類の社会性に関する英文専門書籍(代表者単著)を脱稿し、平成21年度内にはSpringer社から出版される予定となっている。
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Research Products
(5 results)