2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組換えオオムギを用いた家畜疾病予防法(食べるワクチン)開発のための基礎研究
Project/Area Number |
20380167
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 安喜 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90251420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山川 隆 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20134520)
林 良博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)
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Keywords | 食べるワクチン / オオムギ / 経口免疫 / 家畜 / 疾病予防法 |
Research Abstract |
本研究は、平成20年8月までにコドン改変遺伝子を作成し、本年度中にワクチン抗原遺伝子導入オオムギを作成し、並行して、それらの遺伝子を元にコムギ胚芽無細胞蛋白産生系による蛋白産生とマウス免疫抗体作成を平成21年7月までに行う予定であった。オオムギに導入する候補ワクチン抗原を探索する過程で、リーシュマニア症のワクチン候補蛋白の中に、粘膜免疫に特異的に防御効果を発揮するものがあることを発見した。従来、粘膜免疫法に用いるワクチン抗原は、注射により有効性が確認されたものを利用する場合がほとんどであり、本発見は、粘膜免疫法の重要性・有効性に関し、新しい概念をもたらし、本研究成果を発展させるのみならず、当該研究分野に革新的な寄与をもたらすものと期待される。平成21年度に、ワクチン遺伝子導入オオムギの作出に用いる予定であったpAM470ベクターのプロモーター領域が間違った配列であることが判明したため、平成21年度は、オオムギ種子特異的遺伝子導入用ベクターの作出を行った。遺伝子導入用ベクター作成の効率化のため、ゲートウェイ法を利用した発現ベクターの構築を計画し、ベクター作成を行った。また、リーシュマニア原虫の粘膜特異的免疫活性化エピトープ領域を同定し、注射免疫した場合とエピトープ特異的ヘルパーT細胞の活性化効率が異なることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)