2010 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムイメージングを利用したヘルペスウイルス感染細胞の時空間的解析
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20390130
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Research Institution | 東京大学 |
Principal Investigator |
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60292984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上間 匡 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (70456193)
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Keywords | HSV / リアルタイムイメージング / ウイルス粒子成熟 |
Research Abstract |
「研究の目的」本研究では、申請者が独自に確立した単純ヘルペスウイルス(HSV)リアルタイムイメージング系を利用、さらには、改良することによって、従来の研究手法では見いだすことのできなかった新しいウイルス感染現象を明らかにし、さらに、各ウイルス感染現象の生物学的意義を明らかにすることを目的とする。 「本年度の成果」(i)HSVがコードするDNAase UL12は、ヌクレオカプシドの核外への出芽に関与していることが知られている。UL12のリアルタイムイメージング解析から、UL12が核小体に局在し、さらに、UL12が核小体のマーカーであるnucleolinと複合体を形成することを明らかにした。Nucleolinをノックダウンするとヌクレオカプシドのからの出芽が阻害された。よって、UL12はNucleolinと相互作用することによってヌクレオカプシドの核外への出芽を制御してることが明らかとなった。(ii)蛍光ウイルスを利用してHSV-1の新規受容体がnon-muscle myosin IIA (NM-IIA)であることを明らかにした。また、NM-ILへの細胞内動態を標的としてHSV感染を抑制できることが明らかになった。(iii)HSV粒子構成蛋白質UL47のリアルタイムイメージングの結果、UL47の核内移行がリン酸化によって制御されていることを明らかにした。
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