2008 Fiscal Year Annual Research Report
全ゲノム・ホモザイゴシティー・ハプロタイプ解析による前立腺癌責任遺伝子の解明
Project/Area Number |
20390419
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鈴木 和浩 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80312891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一人 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00302472)
松井 博 群馬大学, 医学部, 助教 (40450374)
小池 秀和 群馬大学, 医学部, 助教 (90420091)
萩原 弘一 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00240705)
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Keywords | 前立腺癌 / 遺伝子解析 |
Research Abstract |
家族性前立腺癌の責任遺伝子の同定を目指して、全ゲノムにわたるホモザイゴシティーハプロタイプ解析を行った。本年度は前立腺癌家系50ペアを予定し解析を行ったが、まだ癌家系については終了しておらず、次年度のコントロール群の解析と同時に検討を進めることとした。これと並行して、8p22-23領域に存在する以前の解析でsuggestive linkageが認められた部位について検討を進めた。FDFT1(farnesyldiphosphate farnesyltransferase 1)はスクアレン合成酵素をコードする遺伝子であるが、この遺伝子のプロモーター領域に存在するrs2645429のSNPのゲノタイプを検討した。ワイルドタイプのGGにくらべて変異型であるAをもつGA,AAは家族性前立腺癌でOR:1.861 p=0.026と有意差を認めた。このSNPの生物学的意義はこれまで検討されていないため、FDFT1プロモーターのレポーターベクターを使用して検討した。この部位にmutagenesisで変異を起こしたベクターでは、正常型の活性に比べて約80%のプロモーター活性の低下を認めた。この現象は、COS-1細胞およびLNCAP細胞で確認できた。このことは、前立腺癌感受性遺伝子の一つにFDFT1が関係している重要な知見であると考えられた。
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Research Products
(3 results)