2010 Fiscal Year Annual Research Report
胎盤特異的マイクロRNAの機能解析と異常妊娠早期診断への臨床応用のための基盤研究
Project/Area Number |
20390437
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 俊行 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188175)
松原 茂樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (20209597)
石橋 宰 日本医科大学, 医学部, 講師 (70293214)
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Keywords | 産科学 / 妊娠 / 胎盤 / microRNA / 妊娠高血圧症候群 |
Research Abstract |
胎盤におけるmicroRNA(miRNA)の特異的機能の解明を行うと共に、miRNAによる転写後遺伝子発現調節の仕組みから異常妊娠[妊娠高血圧症候群(PIH)等]の分子病態を解析し、胎盤に発現している疾患特異的miRNAを臨床ツールとして用いた早期診断・治療開発につながる基盤研究を目的に研究を行った。 A)胎盤特異的miRNAの機能解析:前年度から継続して研究を行い、胎盤特異的miRNAの過剰発現させた培養細胞系のマイクロアレイ解析から、栄養膜のモデルであるBeWo細胞において胎盤特異的miRNAの標的mRNA候補(タンパク質ボスファターゼなど)を見出し、標的mRNAの3'-非翻訳領域を含むレポータープラスミドを構築し、ルシフェラーゼアッセイにより、標的mRNAであることを証明した。さらに標的mRNAの機能解析を進めた。B)異常妊娠胎盤(PIH)の網羅的mRNAプロファイル解析:大量シークエンス解析と、real-time PCRを用いた定量的アレイ解析を行い、両方の解析結果に共通してPIH胎盤で発現が優位に上昇しているmiRNA(PIH関連miRNA)を同定した。レーザーマイクロダイセクションによる胎盤組織解析から、そのPm関連miRNAは絨毛栄養膜に由来していることを見出した。さらに、PIH関連miRNAに共通する有力な標的miRNA候補(水酸化酵素)を見出した。この標的分子候補は、過去にPIHの予知因子として報告されていない新規の分子である。C)臨床疫学解析:pIHおよび正常妊婦さんからの血液よりRNAを抽出し、real-tirne PCRアレイ解析を行い、血液中miRNAの網羅的解析を行った。また、Bより見出された標的分子候補が、血中で検出可能であるか予備解析を行い、検出のためのELISA測定システムを確立した。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] マイクロRNA 3.女性生殖器(胎盤)におけるマイクロRNA2010
Author(s)
石橋宰, 羅善順, 石川朋子, 小管拓治, 倉品隆平, 石川源, 朝倉啓文, 泉章夫, 大口昭英, 松原茂樹, 竹下俊行, 瀧澤俊広
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Journal Title
産婦人科の実際
Volume: 59
Pages: 2077-2083
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