2008 Fiscal Year Annual Research Report
鼻性NK/T細胞リンパ腫におけるEBウイルス標的療法に向けた基礎的研究
Project/Area Number |
20390438
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
原渕 保明 Asahikawa Medical College, 医学部, 教授 (80208686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 幹 旭川医科大学, 医学部, 助教 (50322904)
岸部 幹 旭川医科大学, 医学部, 助教 (80447101)
小林 博也 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90280867)
坂東 伸幸 旭川医科大学, 医学部, 講師 (60312469)
石井 秀幸 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90360982)
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Keywords | 鼻性NK / T細胞リンパ腫 / EBウイルス / EBウイルス膜蛋白 / IFN gamma-inducible protein-10 (IP-10) / メタロエラスターゼ / LFA-1 |
Research Abstract |
1) EBウイルス学的基礎的研究 メタロエラスターゼの検討 ; EBV陽性NK細胞株と陰性NK株でのマイクロアレイの結果をもとにRT-PCR、ウエスタンブロットを行ったところ、EBV陽性鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に特異的にその発現が認められた。現在その機能解析を行っている。e) プロテインアレイによるサイトカイン、ケモカインの発現解析 ; IFN gama-inducible protein-10 (IP-10)がEBV陽性鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に特異的に発現していた。IP-10は細胞浸潤能に関与し、in vivoの検体においてもその発現が認められた。現在論文を投稿中である。f) LFA-1、ICAM-1の発現、機能解析 : LFA-1はEBV陽性鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に特異的に発現しICAM1との結合により細胞増殖能が亢進した。現在in vivoの検体においてその発現を検討中である。 2) EBウイルスを標的とした治療法に向けての基礎的研究 a) 浅側頭動脈動注・放射線同時併用療法の臨床的有用性の検討 ; 現在限局期鼻性NK/T細胞リンパ腫9例において行い全症例において完全寛解し再発は認められていない。その結果は下記の様にIJCOに報告した。b) EBV遺伝子産物のT細胞エピトープを標的とした細胞傷害性T細胞の誘導 ; LMP1のエピトープを認識するT細胞クローンを樹立し、鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に対する細胞障害活性を確認した。その結果はCancer Research誌に報告した。
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