2008 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼能力評価システムの開発に関するマルチセンター・リサーチ
Project/Area Number |
20390488
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野首 孝祠 Osaka University, 先端科学イノベーションセンター, 特任教授 (80028753)
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Keywords | 咀嚼能率 / 咀嚼能力 / グミゼリー / β-カロチン / 測定装置 / 検査装置 / 色素 / グルコース |
Research Abstract |
本研究は、咀嚼能力における様々な測定環境や被験者の状況において、同等に測定可能な精度の高い咀嚼能力評価システムの自動化を目指している。平成20年度の研究実績は、以下の通りである。 1.検査用グミゼリーの開発について (1)検査用グミゼリーにおける測定対象としての新たな成分の選定について 従来、グミゼリーの構成成分であるグルコースを測定対象としているが、今後児童から高齢者までの広範な年齢層や、多様な身体の状況に対する咀嚼能力検査を可能にするために、様々な検査用食品の開発の必要性から構成成分以外の新たな測定対象について、20種類の天然色素の中から分光光度計等により検討を行った。その結果、本システムにおいてβ-カロチンが最も適していることが判明した。 (2)色素含有グミゼリー表面からの色素溶出濃度測定法について グミゼリーの表面からの溶出を想定したβ-カロチンの各濃度の水溶液を用い、発光ダイオードとフォトダイオードにて各水溶液中を透過する光量から受光部電圧を測定した。その結果、希釈率と電圧との間に極めて高い相関関係(r=0.999)が示され、色素濃度の適切な測定法であることが判明した。 2.咀嚼能力測定装置の開発について 本検査法の自動化を目指し、一連の測定操作と測定条件を構築した測定装置を試作し、専用の制御装置、本装置各部の機能性と測定条件の確立ならびに測定装置の精度について検討を行った。その結果、グミゼリーの表面積増加量と受光部電圧との間に三次式において強い相関関係(r=0.986)が示され、本測定方法の有用性が判明した。。
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Research Products
(11 results)