2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄細胞を用いた新世代の歯の再生法-オーダーメイド医療に向けて-
Project/Area Number |
20390501
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
石川 博 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 客員教授 (30089784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中原 貴 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (10366768)
佐藤 聡 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (70235357)
那須 優則 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (50130688)
井出 吉昭 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (70409225)
橋本 尚詞 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (80189498)
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Keywords | 骨髄幹細胞(stem cell) / BALB / CA^<-CSA>マウス / Hspa9b遺伝子 / 歯根膜 / 歯髄 / 内エナメル上皮 / 3胚葉性テラトーマ / 微速灌流培養装置 |
Research Abstract |
自己の骨髄の組織幹細胞から培養法を用いて免疫問題や感染問題の全く生じないオーダーメイドの再生歯を作ること、そしてその移植法を開発することを目的とする。 1、再生歯と移植後組織に関与する細胞群の検証。(1)野生型BALB/cAマウス、C3H/Heマウス由来のCSAバリアント(Hspa9b遺伝子)を発現するBALB/cA^<-csa>コンジェニックマウスの歯根膜、歯髄、内エナメル上皮をそれぞれ初代培養した。歯根膜の初代培養は上皮様細胞と内皮様細胞、線維芽細胞がそれぞれ単層のコロニーを形成していた。歯髄の初代培養からは線維芽細胞、コンフルエントで敷石様配列を取る間葉系細胞、内皮細胞を分離できた。内エナメル上皮からはきれいな敷石状を呈する細胞株を樹立した。コロニアル・クローニングは位相差顕微鏡下に濾紙法を用いて行い、それぞれ正常二倍体性の高い細胞株を樹立した。(2)上記2種のマウスの大腿骨骨髄から幹細胞株を樹立した。方法は大腿骨の両端を切断除去し通法により注射針を用いて骨髄をflush outし、LIF (1nM)添加培養液で培養を行った後、濾紙法にて細胞を採取して7株のcell lineを樹立した。2、胚子様構造体の作成。上記7株のうち4株はヌードマウスに移植すると3胚葉性のテラトーマを形成し、現在はキメラマウスの作出を行っている。次にstem cellの培養液からLIFを除き、人工ETF[(embryotrophic factors)特許申請中]を作用させて懸濁培養法により胚様体を形成させた。3、アロカ(株)の大山晃弘氏、熊沢弘樹氏との共同研究にて微速還流培養装置をほぼ完成させた。この装置のchamber内に上記胚様体をいれ胚子様構造体を生育させるべく準備している。
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Research Products
(30 results)