2009 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時の口腔咽頭食道内の酸のクリアランスと酸関連上部消化器疾患に対する咬合の影響
Project/Area Number |
20390524
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宮脇 正一 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80295807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 順子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50264429)
大牟禮 治人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (00404484)
坂口 勝義 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80381185)
福永 智広 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (70362994)
坪内 博仁 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60145480)
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Keywords | 胃食道逆流 / GERD / 食道内pH / 咬筋筋電図 / RMMA / 食道内酸刺激 / 睡眠時ブラキシズム |
Research Abstract |
本研究では、睡眠時の口腔咽頭食道内の酸のクリアランスと酸関連上部消化器疾患に対する咬合の影響を調べることを目的とした。 1. 質問紙調査1 一般集団から公募した20歳から85歳までの成人ボランティア501名を対象に質問紙調査を行い、SBや睡眠障害、精神健康度などがGERDのリスク要因となることが示唆された。 2. 質問紙調査2 鹿児島市内の小・中学生6087名とその保護者を対象に質問紙調査を行い、小・中学生において問題行動と睡眠障害、消化器症状との間には関連があることが示唆された。 3. 内臓への実験的刺激がブラキシズムの発現に及ぼす影響 健康な成人男性12名を対象に、咬筋筋電図、食道内pH計測および睡眠ポリグラフ検査を4晩連続で行った。2晩目のデータをSBと睡眠障害の診断に使用し、3晩目と4晩目に酸性液(pH1.2 HCl)と生理食塩水を経鼻カテーテル経由で食道内に各晩3回以上注入した。酸と生理食塩水の順序は被験者に伝えずランダムに決定し、non-REM睡眠段階2で、1回あたり5mlを1分間で注入した。2回目以降の注入は前回の注入から20分以上経過し、食道内pHの上昇後に行った。各液体注入後20分間の食道内pH、咬筋筋電図バースト、RMMAエピソードおよび歯ぎしり音の頻度を比較した。その結果、酸性液注入後の20分間で食道内のpHは有意に上昇し、生理食塩水に比べ微小覚醒、筋電図バースト、RMMAエピソードおよび歯ぎしり音の頻度が有意に高く、酸性液注入によるSBの発現頻度はSBの実験的診断基準を満たしていた。繰り返し刺激による影響については、1回目に比べ2回目と3回目の酸刺激後では筋電図バーストや歯ぎしり音の頻度が有意に高かったことから、食道内酸刺激がSBを引き起こすことが示唆された。
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Research Products
(11 results)