2008 Fiscal Year Annual Research Report
看護倫理教育のモデル構築と検証:実践場面の倫理的判断・対応の検討と国際比較から
Project/Area Number |
20390547
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Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
小西 恵美子 Saku University, 看護学部, 教授 (70011054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨宮 多喜子 佐久大学, 看護学部, 教授 (10382392)
宮崎 紀枝 佐久大学, 看護学部, 准教授 (50349172)
田中 高政 佐久大学, 看護学部, 助教 (80398354)
中嶋 尚子 佐久大学, 看護学部, 助教 (40347373)
鈴木 真理子 佐久大学, 看護学部, 助教 (10281255)
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Keywords | よい仕事 / よい実践 / Good Work |
Research Abstract |
本研究の目的は、学生・看護師の倫理教育モデルを構築・検証することである。研究初年度の20年度は、学生を対象に以下の研究を行なった。なお、2008年5月に、佐久大学研究倫理委員会に研究計画書を提出し、承認を得た。 1.使用ツールは「GoodWork Toolkit」(全文英語。以下、「キット」)である。これは、若い世代の職業的倫理観を育む副教材として米国で開発され、物語集と設問集を含んだ全8章からなる。 2.事前アセスメント:(1)キットの中のGoodworkアセスメント質問紙を日本語に翻訳した。選択式質問49,事例、および事例についての自由記述式質問からなる。(2)これを、看護大学の学部1年生93名に配布し、40名から回答を得た。(3)当該学生の卒業時に事後アセスメントを行ない、今回の結果と比較する予定である。 3.物語の選択:海外共同研究者と連絡をとり、全8章から1例ずつ、物語を選択し、翻訳した。 4.プレセッション:学生2名の参加を得て、1章「What is Good Work?」の物語を用いて試験的セッションを実施した。結果、(1)物語は米国で展開されているが、含まれる概念は十分に日本の学生に伝わる、(2)研究者のファシリテートによる学生間の対話から、職業の倫理、価値等についての学生の熟考が促される、(3)学生は「ディベート」と称してセッションを楽しんでいる等を確認した。 5.本セッションの実施:1章および2章「Beliefs and values」について、自発的に参加した学生へのFocus groupセッションを行なった。各セッションの学生数は5-10名、所要時間70-100分、学生の了承下で録音。セッションごとに逐語録を作成し、質的に分析した。 6.成果は、次の学会で報告する。 (1)日本看護倫理学会第2回大会(2009年6月、佐久市) (2)International Center of Nursing Ethics conference(2009年9月、Surrey)
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Research Products
(7 results)