2010 Fiscal Year Annual Research Report
分娩時の安全性と質の保証を実現するための実証データを基盤とする多角的・総合的分析
Project/Area Number |
20390564
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
齋藤 いずみ 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10195977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 道子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (50341681)
遠藤 紀美江 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (70382504)
西 基 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50237658)
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Keywords | 分娩 / 安全 / 質 / 実証データ / 周産期 / 看護時間 / 看護行為 / システム |
Research Abstract |
研究目的 実証データを基盤に、多角的総合的に「分娩時の安全と看護の質を保証するシステム」を開発し、その効果と安全性を検証する。限られた医療・看護資源の効果的・効率的な分配の実現を目的とする。 研究実施計画 分娩の概要(曜日、時刻、経過、重症度、新生児の状況など)と当該分娩に、投入した看護行為、看護時間及び産婦の分娩時の満足度の等の実証データを基盤に、分娩時の安全性、分娩時の看護の質の向上、それらを可能とするシステムについて、分娩第1期から分娩第4期までの医学経過に対応した医療処置、看護行為、看護時間を測定分析し、それらの安全と質について総合的観点から産科、小児科、助産学のエキスパートが分析検証する。 研究成果 A病院にて研究代表者および分担者の綿密な準備企画のもとに、豊富な臨床経験を持つ助産師に、研究の概要を十分に把握させ、測定に関する打ち合わせを綿密に実施した後、測定条件をできる限り一定に保証したうえで、24時間待機制にて、分娩第1期から分娩第4期までの看護行為看護時間の測定を、マンツーマンタイオムスタディ法にて実施した。測定を実施できた産婦の分娩に関する、分娩概要に関する調査シート、分娩経過調査シート、産婦の満足度調査を実施した。 分娩第1期から分娩第4期を測定した事例(N=5)を、上記データを分析可能にするため、医学経過に従い分娩の総合的安全と質、看護に関する安全と質について産科学的、小児科学的、看護学、助産学の観点から分析し、今後安全と効率のさらなる向上には、どのような看護配置が工夫可能かを分析した。分娩時の安全と質の向上のために、医療経済的観点から必要な人的資源、それにともなう経済的措置について分析した。英国、フランス、カナダなどのガイドラインや人員配置の方法を比較し、日本の分娩の実情に即した安全と質保証システムを提案した。
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Research Products
(6 results)