2009 Fiscal Year Annual Research Report
難治性疾患をもつ子どもの療育を巡る"家族移行"の概念化とケアプログラムの開発
Project/Area Number |
20390565
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村田 惠子 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 教授 (90105172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 雅子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (00453415)
石川 福江 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (90406900)
山本 貴子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (70507847)
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Keywords | 看護学 / 家族移行 / 難治性疾患 / 子ども / 療育 / ケアプログラム / 小児がん / 看護師教育プログラム |
Research Abstract |
本研究は、難治性疾患をもつ子どもの療育を巡る家族移行の概念化とそれに基づく家族移行ケアプロゲラムの開発および家族への移行支援のための看護師教育プログラムの開発を最終目的とする。その達成に向けて平成21年度は、2年目の計画にそって以下の実施と成果が得られた。 1. 家族移行の概念化と家族移行ケアプログラムの開発に関する研究 1) 子どもの病気・療育を巡る"家族移行"に関する研究の動向と今後の課題 国内外の子どもの病気・療育を巡る家族移行に関する研究文献を検索し、先行研究の動向と知見・今後の研究課題と方法論上の問題を検討した。結果として、看護の視点からの家族移行現象のさらなる探索、家族単位のデータ収集・縦断的研究デザイン・実践への応用性の高い研究の必要性が示唆された。これらの成果を学会に報告した。 2) 難治性疾患をもっ子どもの療育を巡る家族移行の概念化のための研究計画の実施 研究計画の倫理審査承認を得た後に、難治性疾患(先天性心疾患・小児がん・ムコ多糖症)をもつ子どもの家族12例(30家族員以上)を対象として、病児の療育を巡る家族移行経験に関する家族面接と参加観察を実施した。これらの質的データの分析とそれに基づく家族移行の概念化および家族移行ケアモデルの作成に向けて、現在、進行中である。 2. 難治性疾患をもつ子どもの家族支援に携わる看護師教育プログラムに関する研究 小児がん発病初期における家族移行支援のための看講師教育プログラム作成に向けて看護師の家族支援過程における困難性と学習ニーズを明確化する目的の調査を行った。20名の看護師(5施設の小児病棟勤務)に半構成的面接を実施し、これらの質的データを分析中である。この結果に基づき、今後、教育プログラムを作成する予定である。
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Research Products
(1 results)