2008 Fiscal Year Annual Research Report
家族支援のための家族の抱く信念アセスメント指標の開発
Project/Area Number |
20390568
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石垣 和子 Chiba University, 看護学部, 教授 (80073089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 則子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (90280924)
片倉 直子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (60400818)
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 教授 (60251229)
本田 彰子 国立大学法人 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (90229253)
伊藤 隆子 千葉大学, 看護学部, 講師 (10451741)
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Keywords | 家族 / 信念 / 退院支援 / 看護 / 指標 |
Research Abstract |
計画に沿い、文献検討及び退院支援看護師からの聞き取り調査結果を分析した。また、家族信念の著者であるカナダのライト博士、ベル博士とこられの結果を討議した。 その結果、以下のような信念が導かれた。障害を持つ小児を抱える家族においては、「緊急事態に対処することが困難である」、「児と一緒に家で暮らすのは家族の役割である」、「生活の中で治療することによって親子の結びつきや子の発達が促される」。要介護高齢者を抱える家族においては、「前向きな姿勢は免疫力を高め病気からの回復を助ける」、「子は親を家で介護しなくてはならない」、「要介護高齢者は介護者に遠慮しなくてはならない」。精神障害者を抱える家族においては、「病気や症状の理解に関する信念」、「地域での生活能力に関する」、「親戚関係に関する」、「受療や社会サービスを受けることに関する」、「家族員と社会との関係に関する」信念、「育児や兄弟環境などについての自責の念」、「病気にさせたことを恥じ、そしてもう回復しないと思い込み、症状が激しかった時の経験のもとに自分たちは精神障害を持つ自分の家族のケアには無力である」。病気を持つ子供を抱える家族においては、「家族メンバーそれぞれに関する信念(あの世に関すること、病気の原因に関することなど)」、「家族全体に関する信念(家族の未来に関すること、家族の危機に関することなど))、「社会に対する信念(拡大家族に関する事など)」。 看護師からの聞き取り調査では看護師自身の信念を通じた印象が語られることが分かり、次年度の調査では家族直接の聞き取りが必要であることが判明した。
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