2009 Fiscal Year Annual Research Report
多言語社会における移民言語状況と移民言語政策の国際比較
Project/Area Number |
20401021
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
庄司 博史 National Museum of Ethnology, 民族社会研究部, 教授 (80142016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡戸 一郎 明星大学, 人文学部, 教授 (00230946)
平高 史也 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (60156677)
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Keywords | 言語学 / 社会学 / 移民政策 / 移民 / 移民言語 / 言語接触 / 言語政策 / 母語教育 |
Research Abstract |
本研究は日本の多民族化に伴い、移民との言語的共存の道を探ろうとするものである。視点としては、海外都市の同様の現象との比較や行政的対応の方法に注目する。21年度、研究代表者はフィンランドでベトナム人移民を中心に言語使用・文化活動、言語教育の調査を実施した。分担者の渡戸:EU諸国の移民都市イギリス、アムステルダムにおける移民政策と移民コミュニティの調査を行い、とくに社会統合政策の現状と課題を研究者とのインタビュー、および集住地区観察にて把握した。分担者の平高:移民統合コースが行われているドイツの語学教育機関(成人学校など)を訪問し、聞きとり調査と授業見学を行った。連携研究者・井上史雄:ハワイにおいて日系移民の言語状況について聞き取り調査をし、20年前のデータとの比較を行った。オストハイダ、テーヤ:1昨年のドイツでの予備調査に基づき、移民生徒の言語意識、言語使用、ホスト言語習得へのモチベーション、それに対するホスト社会の意識について聞き取り調査を実施した。イシ、アンジェロ:ブラジルで在外ブラジル人に関する資料収集。ロンドンとマドリッドの比較を通して、欧州でのブラジル人移民の言語状況、文化・メディア活動を比較調査した。金美善:海外コリアンのバイリンガリズムに関し、アメリカの公立学校にて韓国語を習うアメリカ生まれの児童について、また移民のための英語教育を成人学級にて参与観察した。藤井久美子:継続中の各国の中華街における中国系組織の言語使用、言語教育比較調査の一環として、バンクーバーおよび日本国内にて調査を実施した。研究協力者・P.バックハウスは行政の多言語による外国人サービスについて東京、欧米などに関しインタビュー、インターネット調査を実施した、窪田暁は神奈川県愛川町のドミニカ人コミュニティの言語状況について、またアメリカ・ペンシルバニア州のドミニカ系コミュニティの調査を行い国際比較を試みた。
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Research Products
(19 results)