2010 Fiscal Year Annual Research Report
フランス公立初等学校における教育方法革新運動の系譜-学校とコミュニティの協働-
Project/Area Number |
20402058
|
Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
赤星 まゆみ 福山平成大学, 福祉健康学部, 教授 (50150975)
|
Keywords | 教育学 / 教育方法 / 学力 / 初等教育 / 国際研究者交流 / フランス / プロジェクト学習 / フレネ教育 |
Research Abstract |
本研究は、フランスの1989年教育基本法による初等教育の三つの学習期制導入の背景を探求し、その教育方法の実験を調査するものである。本年度の主な内容は次の通りである。 1. フランス調査1:2010年4月に、ヴィトルーヴ学校(パリ市20区の公立小学校)のモンサルヴィ村における宿泊学習「緑の学校」(小学校2-3-4年生対象、7泊8日)に同行して観察・聞き取り調査を行った。あわせて、学校で行われた直前の事前学習も観察した。 2. 招聘研究会:2010年10月下旬にヴィトルーヴ学校の教員1名を招いて講演会等を開催した。(1)10月29日:国際シンポジウム子どもの育ちにつながるプロジェクトによる学び-仏独日の事例をもとに」(於:広島大学)(世話人:広島大学教授深澤広明氏)(2)10月30日;広島日仏協会文化講演会「渇きのない馬に水を飲ませることはできない」(映画上映と講演)(於:広島テレビ本館)(3)10月31日:日仏教育学会講演会「子どもの成功をめざす協働的な学校-ヴィトルーヴ学校の教育実践-」(於:東京日仏会館)(世話人:早稲田大学教授石堂常世氏) 3. フランス調査2:2011年3月に、学習期制による幼小一貫教育の先導的な実験校群であるグルノーブル市のラ・ヴィルヌーヴ地区の学校(レ・シャルム学校等)の関係教員らとの面会、及び、3つの学習期に対応した3学年編成学級の教育を実践して30年目を迎えたブルソー学校(サントーエン・ローモーヌ市)の教員らと学区視学官と面会し、2011年度の招聘研究会の打ち合わせを行った。 4. 成果の発表として、日本教育方法学会及び日仏教育学会での個人発表(2010年10月)、熊本県生活科・総合学習教育学会での講演(2011年1月)、福山平成大学の公開講座(2010年9月)を行った。
|