2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける「持続可能な開発のための教育」の学校ネットワーク構築に向けた研究
Project/Area Number |
20402062
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
永田 佳之 University of the Sacred Heart, 文学部, 准教授 (20280513)
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Keywords | ユネスコ協同学校 / ユネスコスクール / ASPnet / ユネスコ / 持続可能な開発のための教育 / 持続発展教育 / ESD |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、ユネスコ本部での助言のもと、海外調査を実施した。ボルガ大河プロジェクトについてはユネスコスクール担当官の助言に基づき断念するに至った。その一方でサンドウォッチ・プロジェクトが新たな優良事例としての指摘を受けたが、資料収集に本年度は留め、現地調査は3年度目以降の課題とした。主な理由はバルト海プロジェクトが東アジアのネットワーク構築にとって非常に示唆に富む知見が蓄積されていることが昨年度の調査で判明したからである。そのため国際BSP大会に参加し、昨年度の調査への追加調査を実施した他、1年目の調査で明らかになった重要性の高い事例としてフィンランドやドイツを調べた。またユネスコ本部の担当官へもさらにインタビューし、来年度以降の調査への助言を得た。さらに環境教育のみたらずESDとしてのバランスを重視した事業形成を視野に入れ、平和構築に関する学校ネットワークの調査もユネスコ本部の助言に基づき実施し、当該分野で経験のあるルクセンブルグ大学教授に直接、意見聴取を行った。研究会は夏前及び年度末の2度、ほぼ全員が集う会を開催することができた。その間、海外調査から帰国した後に、調査報告会を開いた。アジアの学校ネットワークに関する調査はユネスコ関連の会議で一緒になった専門家にインタビューすることが適い、フィリピン及び韓国の専門家から各国のユネスコスクールの認証や評価に関する現状及び課題について調べることができた。以上の情報をまとめ、中間報告書を作成しはじめ、3年目の前半には関係諸機関と共有できるように海外渡航者を中心に執筆し、編集にも着手した。バルト海プロジェクトを質問紙調査及びインタビューを駆使して調査した分、他の地域の調査が資料収集に留まったので、この点については後半の2年間で補完する所存である。
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