2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパにおける先天性盲ろう児の共創コミュニケーションに関する調査研究
Project/Area Number |
20402068
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
菅井 裕行 Miyagi University of Education, 教育学部, 教授 (90290890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土谷 良巳 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (00142000)
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Keywords | 先天性盲ろう児 / 共創コミュニケーション / 言語発達 / 調査研究 |
Research Abstract |
先天性盲ろう児の言語発達研究の最近の成果として、ヨーロッパを中心に展開されている共創(co-creating)コミュニケーションに関する研究がある。この研究の最近の成果と課題について、情報収集を行い、かつ我が国で取り組んでいるコミュニケーション研究と比較検討を行うことが本調査研究の主たる目的である。本年は、3年計画の第1年目として、近年の当該研究に関連する文献を収集するとともに、英国で開催された盲ろう国際学会(deafblind international)主催による会議「先天性盲ろう者の共創コミュニケーションに関する理論と研究」(2008年10月8日から10月11日)に参加し、分科会において情報交換を行い、さらにロンドン大学教育研究所を訪問して関連情報の収集を行った。今回の国際会議を含む英国訪問では、英国における取り組み、および北欧での取り組を中心に近年の研究展開の概要について情報を得ることができた。また会議に参加した研究者から出版されたばかりの資料(communication and congenital deafblindness)3部作のすべてを入手することが出来た。この資料はデンマークの情報センターが出版しているもので、一般の書籍流通ルートでの入手が困難なだけに、直に入手できたことは一つの成果であった。またその際、英国の研究者と今後の連携・情報交換および比較研究について協議し、概ね賛同を得ることができた。本年度の調査内容は、現在データベース化の作業中である。次年度以降の調査結果と合わせて整理し、出版の企画を立てた。
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