2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20405007
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
浅見 崇比呂 Shinshu University, 理学部, 准教授 (10222598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 仁 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10291957)
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Keywords | 左右性 / 交尾行動 / 頻度依存淘汰 / 東南アジア / 巻貝 |
Research Abstract |
本研究の目的は、東南アジアに分布する樹上性巻貝Amphidromus属で、発生の鏡像型と実像型(左右二型)が持続的に共存するメカニズムを検証するために、以下の動態調査、野外実験、試料収集を行った。 長期動態追跡:同一面積の方形区を東部チャンタブリと南部スラタニで増設し、左右二型頻度の継続調査地点を同年平行調査が可能な数だけ増やすことにより、多数地点での頻度の同年平行変動のパターンの数理解析用基礎データを収集した。 進化的起源の分子系統解析:二型系統と単型系統の起源、および鏡像進化の系譜を確証するために、調査地域で採集可能な3亜属12種および海外博物館所蔵の他種の組織標本を入手し、現24種に加えた分子系統解析を、核DNA(ITS領域)塩基配列を用いて行った。 げっ歯類・鳥類による捕食と巻貝被食者の左右性:これまでの調査により巻貝専食ヘビのほかにげっ歯類および鳥類が主要な捕食者であることを示唆する死殻の標本が多数得られている。そこで、殻の破損パターンを精査し、左右二型に対する捕食頻度、捕食パターンの差異を検証する試料を収集した。 巻貝専食ヘビの採集・分布調査を行うために、タイ国立自然史博物館に所蔵されている標本をもとに、野外調査で既知の分類群を識別するための形態形質を確認し、採集地点と採集年度をもとに、今後の調査で最優先すべき調査地点の地理情報を収集し、調査対象となる分類群をリストした。
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Research Products
(3 results)