2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20406010
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
木村 英作 Aichi Medical University, 医学部, 教授 (70153187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)
伊藤 誠 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90137117)
高木 秀和 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90288522)
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Keywords | フィラリア症 / 免疫診断 / 尿 / IgG4 / 象皮病 |
Research Abstract |
[1]マータラ県のWalgama及びゴール県のUnawatunaにおける感染率調査:両地域共に5回の集団治療が完了し、ミクロフィラリア感染率は大きく低下したが、再燃の可能性を秘めている。住民約2,000人より血液、尿サンプルを採取した(スリランカ、ルフナ大学と共同)。 [2]媒介蚊のフィラリア感染を確認するためのLAMP法の開発:従来は蚊を1匹ずつ解剖して媒介蚊の感染率を決定していたが、LAMP法の導入により短時間に感染率を決定できる。予備実験が進行中である。 [3]象皮病患者の遺伝的背景に関する研究:ルフナ大学研究者の協力を得て象皮病患者約100人より血液サンプルを採取した。長崎大学・熱帯医学研究所で解析中である。 [4]尿を検体とし、精密な機器を要しない新しい免疫診断法の開発:途上国の現場で利用できる簡便な診断法として、着色ビーズを用いた肉眼的診断法を開発中であり、有望な結果が得られている。 [5]フィラリア症の隠れた流行地を発見し、撲滅計画に寄与する:フィラリア症の報告が無いRatunapura県においてアンケート調査を行ったところ、陰嚢水腫患者の存在が報告された。同県で約2,000の尿検体を採取しELISAを実施中である。
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Research Products
(13 results)