2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20406018
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
梶原 苗美 神戸女子大学, 健康福祉学部, 教授 (10131541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬口 春道 神戸女子大学, 健康福祉学部, 教授 (90030866)
松本 衣代 神戸女子大学, 健康福祉学部, 助手 (70425106)
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Keywords | 調査 / 食生活 / 国際情報交換 / インドネシア / パプア州 / バリ島 / ミクロネシア / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
インドネシア共和国パプア州住民の健康・栄養調査を行い、食生活の変遷と健康への影響を解析して、人々の健康の維持増進に資することを目的に調査を始めた。本年度の調査は当初予定したオキシビル市近郊(ペグヌンガン・ビンタン県)の調査を天候不順等のため断念し、平成21年8月に、現地カウンターパートのチェンドラワシ大学のランテタンパン公衆衛生学部長、パウリン医学部長らと共に、州都ジャヤプラ近郊に移住してきているハイランダー(高地民族)の人々の集落、5村にて、同大学医学生及び研修医らの協力を得て5日間約300人を対象に実施した。その結果、肥満やメタボリックシンドロームの発症率がニューギニア高地民族の伝統的食生活を維持している度合い(イモ類の摂取比率)により強く影響を受けていることがわかった。これらの結果については平成22年5月21~23日第64回日本栄養・食糧学会(徳島)にて報告予定である。又、食生活の変遷の健康への影響の更なる詳しい解析のために、居住者の食習慣という文化面だけでなく新たな切り口として地理学的解析の必要性を考え、食文化的には伝統食での食事を主体とする他地域の原住民をとりあげ調査を行った。平成21年3月にはミクロネシア連邦、ポナペ島キチ村にて約60名の村民の住民検診を行い、根菜食と漁労による伝統的食生活がアメリカ政府の全面的経済支援の中で著しく変化している現状で内臓脂肪型肥満の顕著な増加が懸念される結果を得た。又、バリ島のバリ原人の村についても平成22年2月に現地国立ウダヤナ大学医学部(Prof.Suastika医学部長のグループ)との共同研究調査により、食生活の変遷とメタボリックシンドロームの増加を示す興味深い結果を得ており、これらの結果については第53回日本糖尿病学会学術集会にて報告の予定である(平成22年5月27~29日、岡山)。
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Research Products
(4 results)