2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア地域における口腔粘膜表在性癌に関する比較分子病理疫学的研究
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20406029
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
程 〓 Niigata University, 医歯学系, 准教授 (40207460)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
依田 浩子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60293213)
朔 敬 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
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| Keywords | 口腔がん / 表在性癌 / 扁平上皮癌 / 発症機構 / 病理疫学 / 分子病理学 / 病理組織学 / 免疫組織化学 |
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| Research Abstract |
本年度は表在性癌症例を二カ国からの収集し、組織学的特性の検討をおこなった。
1)症例収集と疫学調査 : 口腔がんおよびその前癌病変症例抽出をインドネシア、中国で開始した。試料の抽出整理には、現地の共同研究者に依頼し、それぞれその施設の学生や職員の協力を要請した。日本側の研究分担者朔がインドネシアに、同丸山と研究代表者程が中国にそれぞれ出張して、現地共同研究者とともに組織標本を検鏡して詳細を討議し、表在性癌の組織像にある程度の共通認識をもち、その結果、古典的な浸潤性高分化型扁平上皮癌と表在性扁平上皮癌を区別する客観的指標を策定するため、表在性癌症例の病理組織標本を借用した。それらの症例については、患者の氏名、年齢、性、住所、民族、初診時期、歯科治療・口腔衛生状態、口腔症状、経過、処置、予後等を詳細に調査することを現地共同研究者に依頼した。
2)口腔粘膜表在性癌の組織学的検討 : 1)で収集した病理組織学的に口腔粘膜表在性癌が示唆された症例のパラフィンブロックから連続切片を作製し、病理組織学的に再検討するとともに、これまでにわれわれが開発したパールカンとテネイシンの細胞外基質分子とそれらの細胞膜受容体インテグリンβ1鎖とディストログリカンの上皮層内発現様式、ケラチンCK13、CK17、CK10、CK19分子の発現様式、上皮内血管配置、Ki-67を指標とした細胞周期を免疫組織化学的に決定し、表在性癌の組織学的特異性を検討した。
以上の結果から、口腔の表在性癌がアジア地域にも存在することが確認されたので、今後は症例収集を重ね、検討項目を慎重に取捨選択していく予定である。
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