2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500278
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
相原 威 Tamagawa University, 工学部, 教授 (70192838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 康弘 玉川大学, 脳科学研究所, 嘱託教員 (00384719)
佐々木 寛 玉川大学, 工学部, 准教授 (70261691)
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Keywords | STDP / デンドライト / ニューロインフォマティクス / NEURONシミュレータ |
Research Abstract |
我々は先行研究として、ニューロンのデンドライトにおけるSTDP (Spike-Timing Dependent Plasticity:スパイクタイミング依存性可塑性)がPD (Proximal Dendrite;樹状突起細胞体近位部)とDD (Distal Dendrite;樹状突起細胞体遠位部)で異なるという場所依存性を明らかにしてきた。そして、本研究において、PDへの入力がBPAPを1つのキャリアとしてDDの情報処理に影響を与えるだろうことを仮定し、BPAPとPD入力のタイミングの違いがDDにおける可塑的変化(記憶情報処理)に及ぼす影響を(1)生理実験としては、光計測法を用いて計測・解析を行った。結果としてBPAPとPD入力の同時到来時にはBPAPが増幅されDDに伝搬され、DDにおけるBPAPとシナプス入力によるEPSPとの重畳電位を促進させることを明らかにした。そこで、(2)モデルを用いた実験としてNEURONシミュレータを用いて、データの妥当性を示し、その後、生理実験では網羅できない入力周波数などのパラメータを変化させたシミュレーションを行った。更に、抑制性細胞によるGABA-A作動性フィードフォワードIPSPのシャンティングの効果の評価も行った。現在、この結果と構築したモデルをDBPF(ダイナミックブレインプラットフォーム)に掲載の準備中である。
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Research Products
(8 results)