2008 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病の学習記憶障害に対する肝細胞増殖因子の機能解析と疾患治療への適用
Project/Area Number |
20500295
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
角山 圭一 Himeji Dokkyo University, 薬学部, 准教授 (70454767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 正剛 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (80243319)
谷口 泰造 姫路獨協大学, 薬学部, 客員教授 (70346253)
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Keywords | アルツハイマー病 / 長期増強現象 / 肝細胞増殖因子 / タウ蛋白質 |
Research Abstract |
研究代表者は、神経栄養因子である肝細胞増殖因子(HGF)の学習記憶、認知、思考などの高次脳神経機能に対する効果を解析し、アルツハイマー病の学習記憶障害に対する疾患治療への適用を目的に研究を行っている。平成20年度は、HGF遺伝子を神経特異的に過剰発現するマウス(HGF-Tg)および野生型マウスを用いて、1.海馬におけるHGFおよびその受容体であるHGF/c-Met受容体(c-Met)の発現および局在を生化学的・組織学的手法による解析(研究代表者、連携研究者)、2.個体レベルでの学習記憶機能に対するHGFの効果をモリスの水迷路(空間認識の学習記憶を測定する方法)による行動学的解析(研究代表者、分担者、連携研究者)で実施した。その結果、HGFは、その受容体刺激を介して、学習記憶機能を亢進することが明らかになった(投稿準備中)。また、3.細胞レベルでの学習記憶機能に対するHGFの効果を電気生理学的解析(研究分担者)を継続中である。1および2の結果は、HGFが神経保護効果を有する神経栄養因子であることを考慮すると、HGFがアルツハイマー病による学習記憶障害に対して有効な治療効果を示す可能性が考えられ、今後の研究が発展するためにとても意義のあるものである。また、アルツハイマー病による学習記憶障害に対するHGFの改善効果、および、海馬コリン作動性神経細胞に対する神経保護効果を検討するために、アルツハイマー病モデルマウスにHGF-Tgマウスを交配したダブルトランスジェニックマウスの作製を進めており、平成21年度以降の実験の準備を整えている。
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Research Products
(5 results)