2009 Fiscal Year Annual Research Report
サブグループ特異的運動神経細胞死におけるHox遺伝子の関与の解明
Project/Area Number |
20500311
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
八木沼 洋行 Fukushima Medical University, 医学部, 教授 (90230193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 慶治 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (10106354)
本間 俊作 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20261795)
増田 知之 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70372828)
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Keywords | 発生 / ニワトリ胚 / 運動神経細胞 / プログラム細胞死 / アポトーシス / ホックス遺伝子 / 神経細胞死 / 頚髄 |
Research Abstract |
本研究では、鳥類胚の頚髄で細胞死を起こして消えてしまう細胞群におけるHox遺伝子群の発現パタンを明らかにし、その結果、細胞死を起こす転写因子の組合せが明らかになれば、それらの転写因子の細胞死決定における役割について、遺伝子強制発現や発現抑制の手法を用いて検索することを目的としている。平成21年度の研究から、細胞死を起こす群には、Hox遺伝子と協働して働き、部位特異的な運動神経サブグループの分化を担うことが知られているFox p 1が発現していることが明らかとなった。また、Hox遺伝子の内、Hoxc5、Hoxa3,Hoxa5は少なくとも細胞死を起こす部位において発現していることが明らかとなった。しかし、これらの発現範囲は細胞死のおこる範囲より広く、その発現が直接細胞死の決定に関わることを示す必要条件は満たされているものの十分条件ではなく、他の遺伝子群の関与も示唆される結果となった。そこで、検索の範囲を広げ、さらにHoxc6の発現についてのin situ hybridization法で検討を行ったところ、細胞死が起こる領域の尾側の境界にほぼ一致してHoxc6が発現していることが明らかとなり、この遺伝子の発現が細胞死を起こさない領域を決める因子であることを示唆する結果が得られた。そこで、さらに厳密な検討行うため、Hoxタンパク質に対する特異的抗体作成を開始し、いくつかの抗体を得られた。今後、これらの抗体を駆使し、細胞死を起こす細胞内での各Hoxタンパクの発現について詳細な解析、さらにFoxp1や各Hox遺伝子の機能阻害および強制発現系を作成し、機能阻害実験や強制発現実験を行う予定としている。
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Research Products
(5 results)