2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500371
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
土屋 英明 Shiga University of Medical Science, 動物生命科学研究センター, 技術専門職員 (10378440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 隆三 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 教授 (50106647)
伊藤 靖 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (90324566)
椎名 隆 東京大学, 医学部, 講師 (00317744)
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Keywords | カニクイザル / MHC遺伝子 / 医療研究用モデルザル / 動物供給ネットワーク |
Research Abstract |
サルを用いた前臨床的再生医療研究を進めるなかで、移植拒絶を生じさせない特定集団の個体群作製は重要な意味を有している。そこで本研究は、同じ主要組織適合抗原複合体(MHC)遺伝子を持つサルを多数獲得しその個体を必要に応じて利用者に供給することを目的とした。すなわち、個体間で細胞、組織、さらに臓器の移植における拒絶反応の発生が抑制され、あるいは抑制が容易になり、また投与物質に対する免疫応答も均一となると考えられる個体を作出し、それを共同研究機関あるいは当センター利用者に供給するシステムを開発する。個体部群の供給源として滋賀医科大学動物生命科学研究センター(以下当センター)においては現在700頭のカニクイザルを保有しているが、国内にはその数を遙かに上回る個体数を保有する機関・企業が存在しており、これら機関と連携しMHC抗原の検索母群の個体数を増加させることにより、更に作出の可能性を増大させることが可能となる。このネットワークを構築することにより、当センター以外の機関・企業でもStage 1.カニクイザルにおけるMHC遺伝子に関する情報を共有することが出来る。(実際に構築が進行中であり、複数の民間企業、国立研究機関と材料の譲受等を実施している。)Stage 2.遺伝的背景の明らかな個体の生殖細胞を提供することでその保存、あるいは同一形質の個体を作出することが出来る。(収集した血液材料を元にMHC領域に関するデータベースの構築、それに基づいた個体情報・生殖細胞の提供に関する共同研究を実施している。)Stage 3.作出した個体群を用いた臨床応用研究が可能となる。
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Research Products
(4 results)