2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500398
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
吉澤 徹 Saitama Medical University, 保健医療学部, 教授 (80020387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若山 俊隆 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (90438862)
|
Keywords | 内視鏡 / 三次元計測 / 偏光感受 |
Research Abstract |
本研究では病変部における三次元形状と光学特性を瞬時に定量評価できる高機能内視鏡の開発を行っている。本年度は、初年度までに開発してきた三次元内視鏡を用いて、三次元座標に基づく絶対計測を目指している。これを実現するために、位置センサが搭載されたz軸シリンダを導入し、特殊形状の内面の三次元形状計測を行った。まず,工業応用として計測対象には自動車のエンジンシリンダや小型航空機のエアタービンのダクトなどに使用される工業部品を計測した。計測されたデータは工業部品を製造するメーカにフィードバックし,製品の性能向上に利用された。従来の方法では,接触式プローブを用いた数点のデータだけの評価であったのに対して,本研究で開発された装置によって三次元データとしてデジタル評価が実現し,極めて重要な情報を供給するまでに至った。また,保健医療学分野からの要求として,平成21年度の交付申請書に記載した外耳道の評価装置の開発を行った。研究当初はφ3mmのリングビームデバイスを作製し,CCDカメラをリングビームデバイスと切り離した装置を開発したが,死角になる部分が顕著に現れた。これに伴ってφ4mmのCCDカメラを内蔵した三次元内視鏡の作製を行った。現状として,使用されているCCDカメラのS/N等の影響が課題として残っているが,現状の内視鏡と同程度の大きさでありながら,三次元情報を定量的にとらえることができる。一方で,研究分担者は,光沢のある物体の形状計測をする方法として,半導体レーザの光強度を調整する手法を提案し,一定の成果を挙げた。これに加えて,偏光計測技術を用いることで計測対象の内面性状計測の基礎実験を成功させた。今後は,内面の三次元形状計測と融合させた高機能な三次元内視鏡を開発する。
|