2008 Fiscal Year Annual Research Report
分子機能定量可能な局所拡大撮像SPECTのための画像再構成アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
20500435
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
銭谷 勉 National Cardiovascular Center Research Institute, 放射線医学部, 客員研究員 (50443487)
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Keywords | SPECT / 画像 / 高解像度 / 定量 / コリメータ / ピンホール / トランケーション / シミュレーション |
Research Abstract |
ヒトのような大きな被写体の局所生理機能を高解像度かつ定量的に撮像するSPECT装置を開発することが目的である。大きな被写体の局所を小視野で撮像した場合、データ欠損(トランケーション)よって、アーチファクトや画素値が過大評価され、定量的な画像が得られない。本年度は、まず、トランケーションがあっても正確な画像を得るための画像再構成アルゴリズムを次の状況に対して開発した。 1.撮像小視野が被写体の外側を含む場合、(1)パラレルホールコリメータ付き小視野高解像度検出器による高解像度撮像、および(2)ピンホールコリメータによる拡大高解像度撮像したデータを画像再構成する。2.撮像小視野が被写体の外側を含まない場合、被写体全体をトランケーションなく撮像可能なパラレルホールコリメータ付き大視野検出器で得られたデータを利用して、小視野高解像度撮像データを画像再構成する。 東芝SPECT装置を用いて、脳ファントムをピンホールコリメータで局所拡大高解像度撮像し、開発した画像再構成アルゴリズムで収集したデータを画像再構成して、トランケーションの影響なく再構成画像が得られることを実験にて実証した。これにより装置実現の可能性が確認できた。 また、最適な装置設計をスムーズに行うには、より現実的なモンテカルロシミュレーションを効率良く行う必要がある。そのため、今年度は、複数コンピュータから成るPCクラスターによる高速シミュレーション環境を整備した。
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Research Products
(4 results)