2010 Fiscal Year Annual Research Report
分子機能定量可能な局所拡大撮像SPECTのための画像再構成アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
20500435
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
銭谷 勉 独立行政法人国立循環器病研究センター, 画像診断医学部, 室長 (50443487)
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Keywords | SPECT / 生体機能 / 高解像度 / 画像 / アルゴリズム / 定量 / トランケーション / シミュレーション |
Research Abstract |
SPECT撮像において、ヒトのような大きな被写体の局所領域をピンホールコリメータなどを使用して拡大撮像した場合、データ欠損(トランケーション)が生じるため、従来は正しい画像が得られなかったが、トランケーションを許す画像再構成法が開発され、局所領域の超高解像度画像が得られるようになった。しかしながら、高解像度撮像であるため、単純なシングルピンホールコリメータのような検出器構成では十分な感度がなく、S/Nの良い画像は得られない。さもなければ、長時間の撮像を要する。本年度は、マルチピンホールコリメータ取り付けた検出器複数個から構成された検出器システムの導入を検討し、そのための画像再構成アルゴリズムを開発した。ヒト脳を模倣した数値ファントムを用いて、コンピュータシミュレーションを行い、検出器システムの構成および開発した画像再構成アルゴリズムを評価した。検出器の構成は、32mm×32mmの検出器に対して、9個のピンホールを有するコリメータを取り付ける。この検出器を脳の周りに複数個配置する。検出器は隣の検出器と60度の角度をもって配置される。脳の中央付近を撮像する場合は、6個の検出器で脳を囲む。脳の辺縁付近を撮像する場合は、完全に脳を囲まないが検出器4個を配置する。この検出器システム構成に対応する再構成画像アルゴリズムを開発し、シミュレーションを行った。視野において、トランケーションの影響がなく、S/Nの十分に高い、高い解像度の画像が得られることが確認できた。
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Research Products
(4 results)