2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500481
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
平川 正人 島根大学, 総合理工学部, 教授 (30173222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩飽 邦憲 島根大学, 医学部, 教授 (10108384)
阪本 邦夫 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (80315655)
廣冨 哲也 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (70379692)
野村 収作 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 産学融合特任准教授 (80362911)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / 回想法 |
Research Abstract |
グループ回想法では、計画から実行、その後の評価の各段階で、セッション実施を担う介護スタッフに多大な作業が課せられる。研究期間の最終年度である本年度は、スタッフの経験及び知識不足を補い、また負荷を軽減するためのグループ回想法支援システムの開発取りまとめとして、以下の研究を実施した。 (1)昨年度試作した発話量および相互関係を可視化するシステムを使用し、70~79歳の男性2名、女性2名を参加者とするグループ回想法の結果を解析した。発話部分の検出精度は85~100%であり、本システムが高齢者に対しても適用可能であることがわかった。回想法を実施している施設において、本システムを用いて長期間データを収集することにより、定量的なデータに基づき、発話を引き出す写真の選択や発話量の経時的変化の把握を支援できる可能性がある。 (2)椅子に着席している参加者の活動状況を知る指標として利用するため、座布団型の荷重(圧力)センシングシステムの開発を行った。使用した圧力センサは高分子厚膜フィルムデバイスであり、センサ自身は軽量、柔軟なフィルム構造であるため、スポンジと軟性プラスチックフィルム素材との組合せを調整することにより、座布団として使用できる荷重(圧力)センシングシステムを構築することができた。 (3)血行力学に着目した生理心理評価研究を実施した。血圧・心拍出量・全末梢血管抵抗などの血行力学パラメータを詳細に分析することで、従来の心拍数変動等を用いた自律神経系指標では捉えることのできなかった、被験者の活動取り組み態度の質的評価(集中度・取り組みの姿勢・熱心さなど)の可能性を示した。また、コミュニティにおける生きがい、生活満足、健康状態や健康診療情報と共助との関連性についての医療社会学的検討を行った。
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Research Products
(11 results)