2009 Fiscal Year Annual Research Report
痩身若年女性における各種ストレス時の循環応答及び動脈硬化度に関する検討
Project/Area Number |
20500505
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
曽根 涼子 Yamaguchi University, 教育学部, 准教授 (50271078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹 信介 山口大学, 教育学部, 教授 (00179920)
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Keywords | 痩せ / 女性ホルモン / 血圧 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
非喫煙で定期的な運動習慣のない若年女性24名(体脂肪率、21、9~33.8% ; BMI、18.1~23.7kg/m2)を対象として、寒冷および運動(静的掌握運動)ストレスに対する循環応答、および動脈硬化度の指標であるCardio-Ankle Vascular Index(CAVI値)を調査した。ストレス負荷検査およびCAVI値の測定は月経開始後3~7日に行った。検査当日には女性ホルモン濃度を測定した。寒冷負荷検査では、利き手を氷水(2~3℃)に2分間浸水した。運動負荷検査では、あらかじめ測定しておいた最大随意握力の30%の力を非利き手で2分間発揮した。検査時には血圧および心拍数を連続的に測定した。CAVI値は、血圧脈波検査装置(フクダ電子社、VS-1500)を用いて測定した。また、内臓脂肪レベルの指標として、腹囲/腰囲比、腹囲/大腿囲比、および腹囲/身長比を求めた。腹部皮下脂肪厚も測定した。その結果、寒冷負荷検査における血圧上昇(昇圧)の大きさは、BMIが約20.5kg/m2で最も小さくなり、それよりも低くても高くても大きくなる傾向が認められた(p<0.02)。体脂肪率との関係では、約27%で昇圧が最も小さくなる関係が認められた(p<0.02)。また、その昇圧応答は腹囲/大腿囲比に依存して増大する傾向が認められた(p<0.05)。運動負荷検査における循環応答およびCAVI値には、体脂肪率、BMI、および体脂肪分布指標との間に明らかな関係は認められなかった。以上のことから、一般若年女性において、寒冷ストレスに対する昇圧応答の大きさは、BMIと体脂肪率のいずれにも依存して変化することが明らかになった。また、体脂肪分布(内臓脂肪レベル)の影響を受けることが示唆された。
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Research Products
(1 results)