2009 Fiscal Year Annual Research Report
現代GPにおける双方向スポーツ教育活動がもたらす教育効果
Project/Area Number |
20500520
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 久雄 Okayama University, スポーツ教育センター, 教授 (30135967)
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Keywords | 双方向スポーツ教育活動 / スポーツ指導 / 部活指導 / コミュニケーション能力 |
Research Abstract |
岡山大学では平成19年度より教養教育・ズポーツ実習として、学生が地域(人・社会)と双方向でスポーツ指導を展開する授業(双方向スポーツ教育活動)を開講している。本研究はこれらの体験型授業がコミュニケーション能力等にあたえる教育効果を検討するとともに、学生が双方向スポーツ教育活動を行う地域との連携支援を円滑に行うためのシステムおよび授業教材を開発改良することが目的である。平成21年度までの調査研究により、学生の双方向スポーツ教育活動はコミュニケーション能力等の向上に役立つことが確認できたが、学生自身はコミュニケーション能力等への向上効果は大きいとは考えていなかった。一方、地域指導者・教員は学生の指導力の向上やコミュニケーション能力の向上が大きいと述べていた。双方向スポーツ教育活動は地域指導者・学校(顧問教員)等との打ち合わせやディスカッションが重要であり、授業担当者の事前指導に加え、定期的なディスカッションなどがコミュニケーション能力の向上に役立つ可能性が示唆された。一方、活動場所の管理者は現場指導者(部活動顧問教員を含む)より模範演技ができることを求め、指導を受ける側(会員・生徒)は「意欲の向上」に効果があると答えていた。管理者と指導学生の指導方針等の確認が極めて重要であるといえた。これらの確認は事前指導において改善できるが指導者あるいは活動場所が毎年変更になる場合もあり、地域および県および市教育委員会との連携をはかりスムーズに行えるシステムの構築が重要と思われた。さらに、21年度より学生の活動促進のための教材(指導案と記録ノート)を作成試行した。今後は以上の教材に加え、実の手引き書、評価用紙等を作成・試行し、双方向スポーツ教育活動(授業)がもたらす教育効果を継続的に調査でき、授業改善をもたらす教材を開発作成していきたい。
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