2010 Fiscal Year Annual Research Report
機械的インピーダンス制御マシーンを活用した局部選択型筋力トレーニングの提案
Project/Area Number |
20500565
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
伊坂 忠夫 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30247811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 貞夫 立命館大学, 理工学部, 教授 (20186141)
重歳 憲治 滋賀医科大学, マルチメディアセンター, 助教 (70335165)
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Keywords | トレーニング装置 / 機械的インピーダンス / 筋力 / パワー / スポーツ科学 |
Research Abstract |
開発したハイブリッド型モーターによる高精度・高速度・高出力のパワートレーニング機器による,機械の粘性,弾性要素を制御した単関節用の機械的インピーダンストレーニングマシーンを活用して,強化・向上させたい筋力特性範囲に対して,限定的かつ効果的なトレーニング刺激を提示することをねらいとして,本年度の研究を進めた.今年度は8週間のトレーニング実験を行い,粘性トレーニングならびに粘性に弾性を重畳するトレーニングの効果を検討した.健常な成人男性16名を被験者被験者をコントロール群(n=5),粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]のみのトレーニング群(以降,粘性トレーニング群,n=5),粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]に関節角度1.0~1.5[rad]の区間においてのみ弾性係数20.0[Nm/rad]を加えたトレーニング群(以降,粘性+弾性トレーニング群,n=6)の3群に分けた 対応のあるt検定で分析した結果,粘性トレーニング群はトレーニングの負荷強度として用いた粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]以下でピークトルクに有意な差が見られ,粘性+弾性トレーニング群では,粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]以上でピークトルクに有意な差が見られた.また,等分散を仮定した2標本によるt検定では,粘性トレーニング群では粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]以下において,コントロール群との間にトレーニング後のピークトルクに有意な差が見られ,粘性+弾性トレーニング群では全粘性係数において,コントロール群との間にトレーニング後のピークトルクに有意な差が見られた 以上の実験の結果,粘性トレーニング群は,トレーニングで使用した粘性係数8.0[Nm/(rad/S)]以下においてトレーニング効果が示され,一方で粘性+弾性トレーニング群では,粘性係数8.0[Nm/(rad/s)]以上の負荷において,トレーニング効果が示された
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