2009 Fiscal Year Annual Research Report
マネージメントシステムを導入した包括的健診・保健指導体制の確立
Project/Area Number |
20500608
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
小島 真二 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (90256503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 昌史 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00144767)
関 明穂 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20314685)
加藤 雅彦 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (50412242)
野崎 真奈美 東邦大学, 医学部, 教授 (70276658)
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Keywords | 健康診断 / 保健指導 / マネージメントシステム / HACCP |
Research Abstract |
1.精度の高い健診・保健指導体制の構築 精度の高い健康診断業務の運用体制の構築を目指して、一連の健診業務の作業工程表を作成し、作業内容を見直し、標準的な健診業務手順を決定した。平成21年度はそれを反映させて健診業務を再構築し運用を開始した。 保健指導の方法の開発では、医師、保健師、管理栄養士、健康運動指導士の連携によって、"体験型"をテーマとした保健指導体制を実践してきた。人間ドックの受診時に実際にカロリーや塩分を定めた食事を摂ることで目標カロリーを実感していただく。また、カロリーカウンターを装着し運動することで運動による消費カロリーを実感していただく。さらには、安静時代謝量の測定を行うことで、運動によるエネルギー消費と食事による摂取エネルギーならびに安静時代謝量から、具体的なエネルギー出納を提示し生活指導に役立ててきた。 2.一連の業務の質を確保するためのマネージメントシステム(HACCP)の導入 精度の高い健診を行うためには、専門医との診断のダブルチェック体制により診断の精度を保つこと、作成した結果報告書に誤った記載がないことが必要となる。これらが確実になされることを連続的記録し、監視するために、標準的な健診業務の手順を示した健診版クリニカルパス上に、チェックポイントを設け、健診受診者のパスをすべて回収した。現在、これらを集計しており、健常人を対象とする単調な流れ作業である健康診断では、約2-10%程度のヒューマンエラーが隠れていることが判明した。また、エラーを回避するための改善策も試行中である。
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Research Products
(3 results)