2010 Fiscal Year Annual Research Report
マネージメントシステムを導入した包括的健診・保健指導体制の確立
Project/Area Number |
20500608
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
小島 真二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90256503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 昌史 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00144767)
関 秋穂 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20314685)
加藤 雅彦 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (50412242)
野崎 真奈美 東邦大学, 医学部, 教授 (70276658)
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Keywords | 健康診断 / 保健指導 / マネージメントシステム / HACCP |
Research Abstract |
本研究課題では、精度の高い健康診断・保健指導を提供できる業務管理の体制を構築することを目指してきた。そのためには、健康診断業務の品質を管理することを重視した業務の再構築と、より効果的な保健指導プログラムの開発が必要と考えられ、検討を行ってきた。 (1) 健康診断業務の品質を管理することを重視した業務の再構築 健康診断業務の品質を管理するために、既存のマネージメントシステムであるHACCPの導入プロセスに沿って、われわれの施設の健康診断業務を再構築した。この取り組みによって、当施設での健康診断では、ミスの少ない健康情報の提供ができる仕組みを取り入れただけでなく、健康診断業務のヒューマンエラーの実態を知ることもできた。診断レベルの維持を目的に行っている専門医との診断のダブルチェックについても、約2-10%程度のチェック漏れがあることが判明した。すなわち、健常人を対象とする単調な流れ作業である健康診断は、一見安全に思える。約2-10%程度のヒューマンエラーが隠れていることが判明した。また、そうしたエラーを分析し、その改善策を提言した。結果として、PDCAサイクルの概念を業務に持ち込むことができたものと考えられた。 (2) より効果的な保健指導プログラムの開発 効果的な保健指導体制を開発するためには、少ない機会で受診者の日常生活での行動変容を促すためには、わかりやすい保健指導であることが必要であると考えた。そこで、当施設では、「体験型」をテーマとした保健指導体制を新たに確立した。肥満のある健診受診者を対象に保健指導を行ったところ、51.2%の受診者で肥満が改善した。
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Research Products
(2 results)