2009 Fiscal Year Annual Research Report
加齢と運動が水分代謝に及ぼす影響-高齢者の運動時の水分摂取推奨値設定に向けて-
Project/Area Number |
20500617
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
島本 英樹 Osaka University, 大学教育実践センター, 講師 (50299575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守山 敏樹 大阪大学, 保健センター, 教授 (30283815)
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Keywords | 水分代謝 / 加齢 / 身体活動 |
Research Abstract |
体水分の代謝回転(WT)を水分代謝の指標とし、身体活動レベルの異なる若年者から高齢者までの幅広い年齢グループを対象に水分代謝に影響する要因を検討することが本研究の目的である。今年度の計画は、身体活動レベルの異なる対象者についてのWTを測定し、身体活動量と水分代謝の関係を明らかにすることであった。 今年度は、昨年度導入した機器(フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR))を用いて測定を実施した。その結果、身体活動レベルの異なる若年者および高齢者を対象にWTを測定し、同時に加速度計(ライフコーダGS)を用いて、歩数、運動によるエネルギー消費量、一日あたりの総エネルギー消費量を同時に測定し、被験者の身体活動レベルとWTの関係を算出することを試みた。その結果、若年者についてはトレーニング習慣を有するグループでは、非運動グループよりWTがおよそ20%亢進し、トレーニング量と有意な相関を示した。さらに、高齢者についても、身体活動レベルの高い高齢者では、20-30%程度水分代謝が亢進しているデータを得た。 これらの成果は、人の水分代謝は年齢や身体活動レベルによって著しい影響を受け、且つ個人差がみられたことから、水分代謝異常を回避するためには、より詳細な水分摂取のあり方を構築する必要性を示唆するものとなった。とくに運動習慣を有する者にとっては、その必要性が逼迫な課題であると考えられた。
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Research Products
(1 results)